祝梅小学校で福祉の授業が行われました
掲載日:2019.12.20
千歳市立祝梅小学校では、8月から11月にかけて、2年生から6年生まで各学年の児童約200名が、手話や点字など、7種類の体験にチャレンジしました。
2年生は《手話体験》、講師は千歳聴力障害者協会の猫宮邦裕さん。
聴覚に障がいのある方が生活の中で使用するチャイムやファックスなどの日常生活用具の紹介、あいさつやくだものなどの手話表現について学びました。
(聴覚障がい者の生活について説明する講師の猫宮邦裕さん)
3年生は《視覚障がい者ガイドヘルプ体験》と《サウンドテーブルテニス体験》。講師は千歳視覚障害者福祉協会の菊池悦子さんと菊池正明さん。4名のボランティアの皆さんが授業をサポートしました。
視覚障がい者ガイドヘルプ体験では、ガイド役の児童がアイマスクをする児童を案内する体験を、狭い通路や階段などを使い2人1組で行いました。
サウンドテーブルテニスは、視覚障害者が参加できるようにルールを変更した卓球です。一般の卓球とは異なり、音の鳴るピンポン球をアイマスクをした状態で打ち合い、点数を競うスポーツです。子どもたちは、音を頼りにピンポン球を打ち合う体験をしました。
(ガイド役とアイマスク役の2人1組で、階段の上り下りを体験しています。)
(サウンドテーブルテニスの様子。音の鳴るピンポン球をネットの下に通して打ち合います。)
4年生は《点字体験》を行いました。講師は千歳視覚障害者福祉協会の落野章一さん。千歳市点訳赤十字奉仕団の皆さんが授業をサポートしました。
点字とは、指先で触って読み取る視覚障がい者用の文字のことで、突き出た6つの点の組み合わせで出来ています。
授業では、点字の読み方と書き方について学びました。
(点字印刷物を指で触り、子どもに読み方を教える講師の落野章一さん)
5年生は《高齢者疑似体験》と《認知症サポーター養成講座》を行いました。
高齢者疑似体験の講師は、千歳 認知症の人を支える家族の会の皆さん。目や耳、腕、膝などに装具をつけて、体の不自由な体験をしました。
認知症サポーター養成講座の講師は、認知症キャラバンメイトの市川信太郎さん。認知症の方々が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるように、ご本人やその家族の気持ちを理解し、適切にかかわるにはどうしたら良いかを学びました。
(高齢者疑似体験を通して、高齢者の気持ちに寄り添うことを伝える講師の青柳 薫さん)
(スマートフォンやゲームの長時間利用によるデジタル認知症について説明する講師の市川信太郎さん)
6年生は《車いす乗車・介助体験》、講師は電動車いすユーザーの濁沼 勇さん。2名のボランティアの方々が授業をサポートしました。
車いすを利用される人がどのような不便さや不安を感じているかを体験し、適切な介助の仕方を学びました。
(車いすでの段差の乗り越え方を伝える講師の濁沼 勇さん・写真中央)