防災ボランティアリーダー養成研修会《安平町の事例から災害ボランティア活動の在り方について学ぶ》を開催しました
掲載日:2019.12.12
12月6日(金)、千歳市において大規模災害が発生した際、本会が設置運営する千歳市災害ボランティアセンターの活動に協力・支援いただく防災ボランティアリーダーの育成を目的に研修会を開催し、22名の方が参加されました。
「平成30年北海道胆振東部地震災害での経験を通して~発災から現在までの支援状況や対応について~」をテーマに、安平町社会福祉協議会事務局長補佐の高橋光暢氏による事例報告を行いました。
事例報告では、安平町の概要、地震災害の状況、災害ボランティアセンターの実態、訪問活動について説明されました。
(安平町社会福祉協議会の高橋氏による事例報告)
死者が出なかったことが不思議なくらい大きな揺れであったこと、建物被害は2,881棟にのぼり(被害の無かった建物は185棟)、停電、断水、家財道具が家中に散乱するなど、途方に暮れる様子が赤裸々に語られました。
このような状況の中で、災害ボランティアセンターを立ち上げ、ボランティアの支援とともに、水運搬、家の片づけ、全戸訪問、ゴミ出し、引っ越し支援など、時間の経過とともに支援の内容も変化していき、住民生活も失ったものを数えるだけでなく、ボランティア活動による温かい支援に背中を押されながら、少しづつ前を向き元気を取り戻していくことができたと感謝の言葉を述べられました。
後半は、グループごとに分かれ、安平町の事例報告を聞いた感想をグループ内で共有し、地元ボランティアとして今後どのようなことが必要なのか意見交換を行いました。
(グループワークの様子)
今回の研修会を機に、新たに4名の方が防災ボランティアリーダーに登録され、登録者は42名となりました。
防災ボランティアリーダーは、市内の地理、地域事情に明るいことから、災害ボランティアセンターの活動を支援する協力者として、ボランティア班が行うニーズ調査への協力が期待されます。