6月30日(土)
向陽台コミュニティセンターで開催された
『向陽台地域懇談会』
にお邪魔してきました!
【懇談会でのグループワークの様子】
『向陽台地域懇談会』の主催は泉沢向陽台町内会連合会(向町連)、昨年10月~11月に千歳市と千歳市社協が開催した『支え合いを広げる地域づくり研修会 日常生活圏域ワークショップ』をきっかけに、地域の人同士が話し合う機会を続けていきたい!と向陽台地区のみなさんが独自に開催しているワークショップです。
今回は「これからも安心して住めるまちに」がテーマ。
土曜日夜間の開催にかかわらず60名余りの方が参加されておりました。
【各町内会の活動報告の様子】
向町連の丸山会長よりご挨拶があったあと、各町内の皆様から活動報告がありました。
同じ向陽台地区でもそれぞれの町内会で高齢化率や町内会加入率に差があり、それによって生じる課題もさまざま。
まずは課題を知り、そこからできることを探して、実践する。町内会の皆さんの地道な努力が向陽台地区を支えているんですね!
【向陽台区包括支援センター 林センター長の講演】
発表の後、向陽台区地域包括支援センター 林センター長より「これからも安心して住めるまちに」をテーマに講演がありました。
向陽台の高齢化率28.8%は、予測されている千歳市の2035年の水準。市内の他の地域と同じペースでは間に合わない、今からできることをはじめていかなくてはならない、という向陽台地区ならではのお話や、
向陽台は高齢者の生活への満足度が高く、健康状態も良好であると感じている方が多いようですが、一方でボランティア・町内会・老人クラブ等に参加していないという方も多い、といった『高齢者が地域でどのように過ごしているか』ということに目を向けたお話、
また高齢者についてだけではなく、深刻な少子化の話題にも触れ、貴重な子供・子育て世代を地域でどう支えていくか、また孤独死・孤立死についての話題から、地域のつながりづくりの重要性についてのお話もありました。
どの話題も向陽台地区の「いま」に触れながら、わたしたちの問題として課題を投げかけておられました。
【グループワーク発表の様子】
グループワークでは、これまでの発表を受け『地域の活動に参加していただくために』をテーマに、どのテーブルも積極的な意見交換がされていました。
活動に参加はしてみたいけれど、役員やリーダーはちょっと…という人もいる。
町内会役員の活躍を知ってもらうことで、興味を持ってもらえるのでは?
子どもが集まると、親も集まる。子供を集める取り組みをしてみては?
地域活動では男性がなかなか集まらない。どうやって男性の参加を促すか?
などなど・・・
私もグループの一つに参加させていただいたのですが、地域で活動されている方、長く地域に住まわれている方も多く、様々な視点からの意見が交わされていました。また、グループ発表の際には他のグループの意見に、時には笑いあったり、時には新しい意見にうなずきながらメモを取るなど、熱心に耳を傾けておられました。
最後に、向陽台包括支援センター 林センター長より
『これからの過ごし方』として
地域で役割があり、他者と会う機会の多い地域活動の役員(町内会役員さん等)は認知症発症リスクが低いという研究結果があることなどに触れ、「地域活動の役員は買ってでもしたほうがいい!」と非常に興味深いお話が。皆さんからも拍手が沸いていました!
また、『現役世代が高齢者を支える』という視点から現役世代の負担増を問題視することが多い現在において、
『子どもを大人が支える』と考えれば子供を支える大人は増加している!というお話もありました。
地域の課題に目を向けるとつい深刻な気持ちになってしまいますが、発想の転換して前向きに取り組んでいきたいですね!
向陽台地区のみなさんは、地域のさまざまな問題に積極的に取り組んでおられます。
その土台に、各町内会や町内会連合会、活動団体、事業所など、地域のつながりが大きな役割を果たしていることを改めて実感した懇談会でした。
ご参加のみなさま、取材にご協力いただきありがとうございました!
掲載内容についてのお問い合わせは
生活支援コーディネーター 浪花(0123-27-2525地域福祉課地域福祉係)まで