千歳 認知症の人を支える家族の会「はまなすの会報」第143号(平成30年9月1日 秋号)が発行されました。

 

平成6年1月22日、『千歳ぼけゆく人を支える家族の会』(後に「千歳 認知症の人を支える家族の会」に名称変更)が誕生し、来年で設立25周年を迎えます。第143号の会報には、はまなすの会が誕生した経緯(いきさつ)を紹介した、青柳会長さんの寄稿文が掲載されておりました。                                             多くの方に是非読んでいただきたいと、青柳会長さんの了解をいただき、掲載させていただきました。                                             どうぞご一読ください。


 

『はまなすの会』の原点

7月のつどいの会に、元会員の塩田玉枝様とご主人様をお迎えして、「はまなすの会」が設立されるまでの経緯(いきさつ)をお話していただきました。  

約30年前、それまでは仲の良い嫁姑として何事もなく過ごしておられた塩田さんでしたが、お義母様の様子が少しずつ変わられてきた介護の日々が始まったそうです。もちろん、ぼけの症状に対する情報もなく、誰に相談できるでもなく、ただ、お義母様の笑顔が続くことだけを考えて、5年間介護を続けておられたそうです。

                           

平成3年に、市内の介護でご苦労されている皆様方に、社協からちょっと一息リフレッシュしましょう」と呼び掛けがあり、『在宅介護者のつどい』が開催されました。保健婦さんも参加されての数回に及ぶ勉強会で、介護の悩みや介護の方法、それに体験談を交え、一人で抱えているのではなく、お互いに協力し合うことの必要性を確信し、平成5年には塩田様他数人が社協職員と共に更に勉強会を経て、平成6年1月22日『ぼけゆく人を支える家族の会』を立ち上げて下さいました。(注・・後に「認知症の人を支える家族の会」に名称変更)

 

残念なことにお義母様は平成5年にお亡くなりになられましたが、塩田様は副会長として活躍され、会員同士でお互いに困っていること、例えば「通院したいが一人では無理」との相談があれば、会員の誰かが同行するとか、「介護をしているがどうしたら良いか判らない」と悩みを打ち明けると「私はこのようにした」と自身の経験からのアドバイスをする等々・・。

 

平成12年に介護の制度が施行され、訪問介護やディサービス等がご家族の負担をいくらかは和らげていますが、根本的には介護している人の、心身のリフレッシュの必要性は一層高く「はまなすの会」の原点忘れてはいけないと改めて感じました。

 

千歳 認知症の人を支える家族の会(はまなすの会)                                                                   会長 青柳 薫 様  記

 

                                                        〖塩田さんご夫妻を囲んで♪ 7/13のはまなす会の例会〗

 

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