8月24日(金)
北海道千歳リハビリテーション大学の地域公開講座
「目指そう!ずっと快適な自動車運転」を受講してきました!
【講座の様子】
この日の講座では主に免許返納や高齢者講習ついて、
自動車運転に必要な頭と体の力について、など
年齢を重ねても安全に運転を継続するためのお話がされていました。
高齢の方が加害者となってしまう車の事故は、たびたびニュースでも取り上げられていますよね。
地域でも「この年になったら車はやめないとと思うんだけどね・・・」という声が聞かれます。
一方で「とはいえ車がないと、買い物にも病院にも行けないし、」というお話も。
日常生活を送るうえで、車は欠かせない移動手段🚙🚙🚙
運転はいつぐらいまで続けていいの?
どうしたら運転を長く続けていられるの?
私も含め、地域にお住まいの皆様には関心の高いテーマだったのではないでしょうか。
この日の講座には、45名もの方が参加されていました。
【講師:千歳警察署 藤田 稔 氏】
最初の講義は、
北海道札幌方面千歳警察署交通第一課企画・規制係長
藤田 稔氏より
千歳市の自動車運転環境についてさまざまなお話がありました。
免許の自主返納については、
「自主返納はだんだんと増えていて、今年は年間で300名を越えるかもしれない。
自ら納得して『運転から卒業』される方もいるが、
納得がいかないままやむなく返納される方もいる。」
というお話が。
自主返納をされた方は、身分証明書の代わりになる『運転経歴証明書』を申請することができますが、
それに加えて、自主返納後の移動手段についても何らかの支援ができないか検討されているそうです。
また、事故に遭わないために
- 斜め横断や青点滅での横断開始はしない
- 横断中も信号が変わっていないか、車が来ていないかを確認する
- 夜間は夜光反射材を身に着ける、明るい色の服を着るなどドライバーが見つけやすい服装を心掛ける
事故を起こさないために
- 歩行者は車に気づいていない可能性があることをよく理解する
- 夜間は自車線だけでなく対向車線側から歩行者が出てきていないかも気を配る
- 高齢者が被害者となる事故を防ぐには、ドライバーが気を付けることも大事!
などといった、つい「自分は大丈夫、気を付けてる!」と思いがちなことにも気を配りましょう、とのお話が。
年齢を重ねると、歩くスピードや判断する速さ、視界の広さなど様々な変化が起こります。
加齢による影響をよく理解して、事故に遭わない、起こさないよう気を付けることが大切ですね!
また、自分や家族の運転に不安を感じたら、
運転免許試験場に「運転適性相談窓口」があるので、
そちらも利用してみてください、とのこと。
9月12日(水)の千歳市主催の敬老会では、
夜光反射材の実演も開かれるそうです。
年齢の高い方だけでなく、ご家族の方や支援をしている方も、是非足を運んでみてください!
【講師:千歳自動車学校 柿崎 貴夫 氏】
続いて、
北海道公安委員会指定千歳自動車学校副管理者,教務課長
柿崎 貴夫氏の講義。
運転免許更新時のお話では、
「高齢者講習、特に認知機能検査が含まれる75歳以上の方の講習は、非常に混み合います。
特に冬場は1,2か月前の予約でも間に合わないこともあるので注意してください。」
とのお話が。
ご参加の方には「自動車学校をギリギリに申し込んだら予約が取れず、市外の自動車学校を利用することになってしまった」と話されていた方もおられました。
「高齢者講習は6か月前にお知らせが届くので、
届いたらすぐに自動車学校に予約するようにしてください。」
とのこと。気を付けたいですね!
また、「自分の運転が”以前とちょっと変わってきているかな”と思ったら、身近な家族の意見を聞いてみることが大事」とのお話も。
「自動車運転には生活がかかってくるので、簡単にはやめられない方も多いです。
現在の自分の運転や、体の状況を振り返りながら、安全に運転が継続できるようにしましょう。」とお話されていました。
【講師:北海道千歳リハビリテーション大学 佐々木 努先生】
北海道千歳リハビリテーション大学 教授,認定作業療法士
佐々木 努先生からは、
自動車運転に必要な体と頭の力について、実演を交えたお話が。
国立長寿医療研究センターの研究によると、
「運転を中止した高齢者は、運転を継続した高齢者と比べて、
要介護状態になる危険性が約8倍になる」
とのこと!
これには会場からも驚きの声が上がっていました😲
特に男性の場合は車の運転を中止することで、閉じこもりになる傾向も。
安易に「あぶないから運転はやめよう」ということではなく、
加齢による変化をよく知り、安全な運転を継続できるよう健康を保つことが大切なんですね!
講義の中では、交通脳トレの体験もありました。
交通脳トレ、という言葉自体初めて聞いた!という方も多いのではないでしょうか。(私も初めて聞きました。。。)
片手でお手玉を投げ上げながら、スクリーンに映し出されるイラストや簡単な計算式の答えを声に出して読む、
というトレーニングだったのですが、簡単なように見えてこれがなかなか難しく…(*_*;
自宅では、お手玉などを投げながらテレビの字幕やテロップを読みあげることでトレーニングができます、とのこと!
気軽にできるトレーニングなので、安全な運転をできるだけ長く続けられるよう、是非一度取り組んでみてください!
【質疑応答ではさまざまな質問があがりました】
最後に質疑応答の時間が設けられたのですが、貴重な機会にみなさんさまざまな質問をされていました!
「夜光反射材はどこで買えますか?」
⇒ホームセンターや、百円ショップなどでも購入できます。
交通安全のイベントなどで配布されることもあるので、上手に利用して下さい。
「”高齢者マーク”(高齢運転者標識)は何歳からつけるんですか?」
⇒(以前は75歳以上の方がつけるものとされていましたが)現在は『努力義務』とされ、必ずつけなくてはならないという決まりはありません。
※警察庁のホームページによると、現在は「70歳以上の人は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときには、普通自動車の前面と後面の両方に高齢者運転標識を付けて運転するように努めなければならない」とされているようです。
「”高齢者マーク”(高齢運転者標識)をつけると、何かいいことはありますか?」
⇒ご自分がなにか、というよりは、周りから気を付けてもらえる、と思ってください。
※高齢運転者標識を付けている車に幅寄せや割込みを行った運転手は、処罰の対象になります!
(危険防止のためにやむを得ない場合は除きます)
自動車運転は、私たちが地域で暮らしていく上でとても重要な役割を担っています。
できるだけ長く運転を続けていけるように、
年齢の高い方だけでなく、私たち皆であんぜんでやさしい地域づくりに取り組んでいきたいですね!
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生活支援コーディネーター 浪花(0123-27-2525地域福祉課地域福祉係)まで
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